タイトルにある通り書類選考で落ちた。結果は、二次選考に進めていない時点で分かっていた。今日(2022/06/01)は、正式にその結果通知が封筒にして届いたので、報告する。
内容物
内容物としては、「ご挨拶と結果通知」、「不採択理由(2枚)」の計3枚が封入されていた。不採択理由は、不採択者全員に共通したものと個人向け(6行)に分かれていた。
不採択者全体所見については、大まかにまとめると
- 文章量が少ない
- 図の活用の仕方
- 提案に伴う予備的実験・簡単なプロトタイプの不足
- 先行研究・調査不足
- 応募要領に沿わない書き方
- 文章の品質
- 未踏には向かない内容
- 実装能力を含めた技術力、新規性のなさ
- 審査員個人が刺さるようなトンガリ感
となっていた。
個人向け所見については、提案内容の概略(黒塗り部)と提案書文章の読みにくさを終始強調していた。
所感と反省
今回の結果を個人向け所見から引用すると、「文章がかなり読みにくくて難渋しました。」に尽きると思う。どんな提案内容であれ、文章が読みづらいと伝わらない。事実、提案書概略を読むからに私の意図は、伝わっていなかった。これについて言い訳するならば、準備不足かつ図にこだわりすぎたところにある。提案書の半分以上が図による画像な一方で、文章はありていに書いていて十分洗練されていなかった。
それ以外にも、上記の項目番号3,4,6,8,9と半分以上が自分に該当しうる内容だった。とはいえ、技術力の証明として、過去に制作したものをまとめたサイトリンクを掲載したが、アクセスカウントされていなかったので、そのレベルですらなかったようだ。問われている技術云々ではなく、よほど読みづらかったらしい。苦しんで読まれた結果、目立ったキーワードを抽出した一方向的な判断に至ったんだと思う。審査員の皆様には、貴重な時間を解読に付き合わせてしまって大変申し訳ないと猛省しております。
そんな反省している自分でも唯一気になったのは、「非現実的すぎる」と所見に書かれていたところ。全体規模についてなのか、期日に対して完成できるのか、そもそも制作価値がないと言いたいのか短い所見から読み取れなかったが、落選であること以上に残念な気持ちになった。未踏だというわりには、現実を語ってくるとは全く想定していなかった。批判以上に否定した表れで、IPAのような現実に即した組織には、どこか現実感は必要らしい。それを、創造性を求める未踏という場にわざわざ所見で書き下すのは、どんなに酷い提案書でも禁忌であるように思えるが、妬みでしかないのかなとこれまた反省。今の気持ちを今後のためにありのままに書いた。
今回のことで学んだことは、多くある。
- 見切り発車と積極性は違うということ
- 人への伝え方、表現方法にもっと工夫すること
- 文章あっての図、図に頼り切らないこと
- 誰が読んでも同じ意味に捉えられる正確な表現をすること
- 自分を過大評価してはいけないこと
- 人に期待し過ぎてはいけないこと
落選したことは、悔しいし、ツラいところではある。それをバネに奮起したいし、反省できるところは次に活かす。当たり前のことを当たり前にするのは、難しい。
最後に
採択された方、おめでとうございます。
今後応募される方に対してアドバイスするならば、0→1ではなく、1→10くらいの提案の方が選ばれると思います。0→1だと既存なものを中心に捉えられがちです。十分な下積みと賞レース経験がないと突飛なものはまず通らないです。付加価値創造か他分野応用の方が現実的に受け入れられやすいはずです。